クラウドシフトのネックだったOracle DBの移行支援サービス、TIS

TISは、オンプレミスで稼働している「Oracle Database」(Oracle DB)の「アマゾン ウェブ サービス」(AWS)や「Oracle Cloud」などのクラウド環境への移行支援と、バックアップや運用監視・管理など移行後の運用までをワンストップで提供する「Oracle DB クラウドマイグレーションサービス」を提供することを発表した。

世界的なクラウド化の流れの中で、Oracle DBのクラウド化は一つの課題となっている。長年Oracle DB上でERPシステムや基幹系システムを運用してきた企業にとっては、大規模化したDBがハードルとなり、クラウド環境への移行が難しい状況にもなる。大量のDB管理容量に加え、ライセンスコストの問題、Oracle DBと移行先であるクラウドサービスの双方に精通しているSIerが少ないことが、その難易度の高さの理由に挙げられるとTISは指摘する。

そこでTISは、こうしたクラウド環境への移行が進められない企業の課題を解決するために、Oracle DB クラウドマイグレーションサービスを提供する。

Oracle DB クラウドマイグレーションサービスは、IaaSレイヤーだけでなく、Oracle DBのミドルレイヤーも含めたクラウド環境への移行・運用を支援するサービス。TISは、Oracle Platinum PartnerおよびAWS Partner Networkのプレミアコンサルティングパートナーに認定されており、同サービスはこの双方の実績・ノウハウを組み合わせて提供するというものだ。

現行のシステム基盤をTISがアセスメントし、クラウドへ移行する基本方針及び実行計画を策定。移行では、IaaSの構築・移行に加えてOracle DBの移行やバージョンアップなども一貫して実施する。また、運用サービスではIaaSとDBの統合運用監視も可能だ。

TISは、オンプレミス環境でOracle DBを利用しシステムを運用している企業や、Oracle EBSや他ERPなどの大規模な基幹系システムを運用している企業向けに同サービスを販売していき、2023年までに100社へのサービス提供を目指す。