マーケティングデータ分析、プロセス自動化AIにて高度に実現

近ごろ人々の暮らしや行動が多様化、かつ個別化している。そして企業では、それらをより深く理解することが重要になっている。新たな環境下、性別・年齢だけではなく、価値観や購買行動、Webでの回遊行動など、様々なデータから多角的に生活者を捉えるニーズが高まっている。

一方、マーケティングに活用される各種データの分析業務は従来、分析者独自のノウハウに依存していたため、その人の仮説を超えた新しい視点の発見、あるいは大量データから有効なデータを効率的に抽出することが困難であった。また、刻々と変化していく市場を捉え、マーケティングを実施する、そのために必要なデータを適切に整備・準備するためには、大きなコストと時間が掛かっていたという。


NECとマクロミルは人工知能(AI)分析サービスの提供を本格的に開始する。同サービスは、データ分析プロセスをAIにて自動化するNECのソフトウェア「dotData」を用いて、マクロミルが保有する多様な生活者起点データ(年齢などの属性情報、購買履歴、アクセスログ等)を分析し、企業の希望する「顧客に特徴的な属性や行動特性」などを明らかにするものだという。

すでに昨年12月から複数社へ提供している。同サービスの活用により、企業は自社でデータ収集・蓄積、分析ツールの導入、分析専門人材の確保といった課題を解決できる。属人的な分析からの脱却、そして複数種類の大量データを同時に分析することが可能となる。企業が求める、これまで発見が困難だった新たな生活者像を発掘することができるという。

両社は、生活者データの利活用領域における協業を昨春から開始。今回の取り組みは、先進的なマーケティングソリューションの共同開発第1弾であり、今後は、深く消費傾向や価値観を反映したマーケティングに役立つデータ/分析価値を企業へ提供し、生活者が自らの価値や豊かさを追求・享受できる社会の実現をめざすという。