腕時計から始まるIoT、プラットフォームサービスを世界へ発信

あらゆるモノがネットにつながる「IoT」が様々な分野で勢いを得ている。いま、シェアリング経済などの広がりとともに、「つながり」は人や物に限らず、旅行や映画鑑賞、コンサートなどでの体験といったコトにまで及びつつある。


近ごろデジタル技術の一層の発展により人々のライフスタイルが多様化し、業界は大きな変革の時期を迎えている。その中で、人々の「時(=ライフスタイル)」そのものに目を向け、従来の腕時計とは異なるアプローチを目指して「Riiiver」を発足させたという。シチズンは、この新たなプラットフォームサービスを世界最大級の音楽・映画・インタラクティブ祭典「SXSW 2019」インタラクティブ部門に初出展する。


新ビジネスの構築にあたり同社は、ウェアラブル製品やサービスを開発するヴェルト社と資本業務提携。これにより生みだされた「Riiiver」は、腕時計を起点として、ヒト・モノ・コトを有機的につなぐことで、新たな「時」の体験を提供する。人種・性別・世代を問わず、多くの人が思い思いの「時」の楽しみ方を見つけ、共有し、様々な機器やサービスと繋がることで、プラットフォーム自体も広がっていってほしいとの期待が込められている。

川の流れに沿って文明が生まれていく様子になぞらえて命名された。「Riiiver」の3つのiはImagine、Inspire、Innovateを指しているという。日々の生活の中で不便に感じていること、もっと面白く出来ると思うことを、ユーザーが自分自身のクリエイティビティで解決できる。「Riiiver」はスマホアプリをダウンロードして使用可能、対応デバイスやサービスが増やされていく。

上記祭典では「Riiiver」対応腕時計も発表予定だという。同社はこのプラットフォームのオープンな性質のもと、様々なプロダクトやサービスを起点としたネットワークが発展していく姿をイメージしている。