白馬村とKDDI、5Gを活用した除雪車支援の実証試験を実施

長野県白馬村とKDDIは、立命館大学と金井度量衡の協力のもと、除雪作業の課題解決に向け、次世代移動通信システム「5G」を活用した除雪車支援の実証試験を国内で初めて実施する。今回の試験は、総務省の5G総合実証試験の一環として実施される。


この実証試験では、5Gを活用し、除雪車の運転席に設置した5Gタブレット上に、積雪のない夏場の状況写真を表示することで、雪の下に埋もれているマンホールや縁石などの道路構造物に注意しながら、迅速かつきれいな除雪作業が行える除雪車支援システムの実証を行う。

降雪地域において、迅速かつきれいな除雪は、地域住民が生活手段である道路を安心・安全に利用するために不可欠だ。さらに、白馬村では、村外からの雪道に慣れていないスキー客の車が多いことから、観光事業の側面からも重要となっていた。

一方、近年、日本各地において、通常は降雪の少ない地域で豪雪となる災害が多く発生している。今回の試験のシステムを活用することで、豪雪災害時に応援に来た除雪車オペレーターの作業支援を可能とし、除雪の効率化、豪雪災害からの早期復旧などが期待できるとKDDIは説明する。

今後も、KDDIと白馬村は、本試験や地域活性化を目的とした協定を通じて、相互連携と協働による活動を推進し、5Gを見据えたICTをはじめとする双方の資源を有効に活用することにより、地域活性化を推進していく。