セキュリティ脅威から、工場の生産ラインを防御するソリューションを提供開始

シーイーシーは、工場セキュリティソリューション「SecureCross Factory」のラインアップとして、生産ラインの制御機器・システムをセキュリティ脅威から守る「ICS Defender」を2019年2月から提供開始する。制御機器への不正なアクセス情報を一元的に収集し、セキュリティ脅威の早期発見・対策につなげる。

ICS Defenderは、セキュリティ監視を加えたサイバー攻撃へのセキュリティ対策を実現しつつ、工場の重要な制御システムの遅延・停止を防ぐ。稼動する生産ラインに負荷をかけず不審な通信を監視するネットワークセンシングと、設備の稼動監視・実績管理システム「Facteye(ファクティエ)」との連携により、制御機器への不正なアクセス情報を一元的に収集し、セキュリティ脅威の早期発見・対策につなげる。

ICS Defenderは、工場内IoTに有効なサイバー攻撃対策機能を提供する。具体的には、トレンドマイクロ社のネットワークセンシング技術活用により、標的型攻撃などの兆候を早期に検知する。また、Facteyeとの連携による「不正アクセスの検知・可視化」を実現する。制御機器からリアルタイムに取得したデータをもとに、加工プログラムの改変/パラメーターの改ざん/不作為による改変/不正操作のチェックなど不正プログラムによる制御機器の異常を検知する。さらに、マルウェア感染などの脅威を検知した際、当該機器をネットワークから遮断する。加えて、24時間365日のセキュリティ監視サービス「CEC SOC」により、工場への通報やインシデント対応を支援する。

シーイーシーは、自社スマートファクトリー製品と連携するセキュリティ製品を順次提供し、工場をセキュリティ脅威から守るソリューション「SecureCross Factory」シリーズを拡充していく。同社では、Facteye導入済みの企業をはじめ、2020年までに国内150社への販売を目標としている。