東南アジア諸国連合(ASEAN)は域内人口が6億5千万人。EUや北米NAFTAを上回る人口規模を誇り、GDP成長率5%を上回る堅調な経済成長が見込まれ、金融から製造業、小売業まで、幅広い業種において、近年先端的なIT(情報技術)の活用が図られている。
特に、機械学習やAI(人工知能)をビジネスに取り込むことで競争力を強化する動きが活発であり、データの蓄積、分析、活用を一貫してシステム化することで、事業戦略、業務プロセスを高度化するニーズが高まっているという。NSSOLは、東南アジアにおけるDataRobotの販売代理店となり、同地域でDataRobotのサービス提供を開始する。
東南アジアにおける地域包括的販売代理店契約の締結は、日本企業として初だという。同社は今回、NSSOLグループの現地子会社3法人を介して、AIデータ分析プラットフォーム/DataRobotビジネス拡大のために、導入コンサル、インプリ、サポート、周辺システムとのインテグレーションサービスを、ASEAN8か国(シンガポール、タイ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、ベトナム、カンボジア、ミャンマー)にて展開する。
機械学習モデルの作成と実環境への配備を自動化。高度な計算機科学スキルがなくてもニーズに合った高精度なモデルが利用でき、データサイエンティスト不足といった課題の解決に貢献する。DataRobotは、自動作成したモデルをワンクリックで配備し、シームレスに運用できるプラットフォームであるため、機械学習を活用するまでのリードタイムを大幅に短縮する。
その結果、データサイエンティストが業務課題の発見・定義、施策立案・検証等、いっそう本質的なビジネスタスクに集中できるようになるという。NSSOLはDataRobotの日本国内No.1パートナーとして、東南アジアでも顧客のAIによるデジタル変革を支援していく構えだ。