情報通信
渋谷公園通りでデジタルサイネージ、地上の配電機器を活用
外国映画などの舞台にもなる。スクランブル交差点からJR山手線沿いを少し行き、斜め左の緩やかな坂を上っていけば区役所前交差点の向こうに代々木公園が広がっている。渋谷公園通りは文化と情報の発信ストリートだ。
かつてよりも一層国際化している。そこで1月15日、DNPは、東電PG、パナソニックおよび渋谷区と共同で、配電地上機器(無電柱化に伴い変圧器や開閉器を納めた地上電気設備)を活用したデジタルサイネージ、即ちストリートサイネージ®(東電PGとパナソニックが共同企画・開発)による情報発信の実証実験を開始する。
今年の大晦日まで、午前5時~翌午前0時に動画放映などをする。今回の実験では、渋谷区役所新庁舎の開庁に合わせ、渋谷駅から新庁舎へ向かう歩道上(宇田川町近辺)に同サイネージを4台設置し、区政情報やプロモーション動画、災害時に必要な情報を配信・表示する。商業施設が林立し人の往来が多い通りにて、ストリートサイネージによる情報発信サービスの有効性や滞留性の評価および配信システムの検証を行う。
新庁舎への導入をはじめデジタルサイネージの配信運用で実績豊富なDNPは、地域と密着した平常時と緊急災害時への対応に加え、情報サービスの企画・開発等によるデジタルサイネージの付加価値を高める事業展開を推進。東電PGは、サービスエリア内に約5万基の配電地上機器を保有していて、今後も無電柱化の進捗により当該機器の増加が見込まれることから、その活用方法を検討していて、パナソニックは、2020年とその先に向けて様々な技術開発やサービス展開を推進しているという。
DNPは渋谷区と情報発信プロジェクトに取り組んでいて、今回のストリートサイネージ、さらには今後区内に導入するデジタルサイネージを用いた情報発信に協力していく。新庁舎でのコンテンツ制作・運用実績を活かして、他地域でもデジタルサイネージ導入を進めていく構えだ。