顔認識機能つき、知的な小型パノラマカメラが会議を変える

ビジネスをグローバル展開する企業では、地理的および時間的制約を受けないテレビ/ビデオ会議が当たり前となっている。近年、日本でも、働き方改革の推進に伴い、テレワーク/モバイルワークにより働く場所が分散したメンバー間でのビデオ会議システム利用のニーズが高まっている。


一方で、多人数がそれに参加する会議室では、ビデオ会議システムで使用するカメラの画角が限られているために「声は聞こえるが、顔が見えない」。このような状況の発生が課題になっているという。NECネッツエスアイは、米国Altia Systems社が提供するインテリジェント パノラマカメラ「PanaCast®3」の国内独占販売権を取得。1月10日から同製品(オープン価格)の販売を開始する。


3つの内蔵カメラ映像をソフトウエアでリアルタイムにつなぎ合わせる技術を組み込み、カメラの首振り機能なしに180度の撮影を実現して上記課題を解決している。PanaCast 3では、パノラマ撮影に加え、従来製品比で40%小型化するとともに、人の顔を認識し、参加者の位置に対応した画角の自動調整や人数カウント機能を提供するという。

NECネッツエスアイグループでは、「コミュニケーションの創出による価値提供」を通じて、世界中の人々が安心・安全で豊かに暮らせる社会の実現をめざし、国際連合の持続可能な開発目標(SDGs)達成に貢献していく構えであり、同社は、Altia Systems社と'17年に販売代理店契約を締結し、「共創ワークソリューション Zoom」などを顧客へ提供してきた。

そして今回、SDG「9.産業と技術革新の基盤をつくろう」および「17.パートナーシップで目標を達成しよう」に貢献する取り組み――即ち、新たにPanaCast 3を一元的に取り扱いこれをビデオ会議だけでなく他の用途へも展開することで、今後3年累計で3,000台の販売を目指すという。