長瀬産業は、自動運転向けセンサーシステム「LiDAR(Light Detection and Ranging:ライダー)の開発に強みを持つカナダのLeddarTechとの間で、車載向けSoC製品と付随技術の独占代理店契約に向けた覚書を締結したことを発表した。
LiDARは、近赤外線が反射する往復時間を利用して、人や物などの障害物を検知する技術。現在のセンサーシステムの主流である画像やレーダー(電波)に比べ、より小さい対象物を正式に認識できる利点がある。将来の自動運転に不可欠な技術として注目されている。
LeddarTechのSoCは短・中・長距離のいずれのLiDARにも対応できるのが特徴。自動車部品メーカーのラインアップ拡充と開発期間の短縮を支援できる。長瀬産業は、今回の代理店契約により、同社の車載向けSoC製品の日本での商権を獲得する。
長瀬産業では、従来のEV/HEV自動車用インバータ商品、リチウムイオン電池材料、車室内ディスプレイ用光学素材などに加え、自動運転の鍵となるセンサーおよび周辺デバイスにも事業を拡げ、自動運転の到来を見据えた新たなカーエレクトロニクス事業を展開する計画。