ウフルとNEC、IoT領域で協業 顧客のデータ活用型の新事業創出を支援

ウフルと日本電気(NEC)は、IoT領域での協業に合意したことを発表した。顧客のデータ活用型の新事業創出を支援していく。主に製造業や流通業を含む民間企業に対し、ユーザーが開発する製品やデバイスの運用管理の効率化、製品やデバイスから取得するデータを活用した新たなビジネス創出を支援する。


両社は、企業におけるIoTデバイスの適切な運用管理、デバイスから得られるデータ活用の支援のため、NECのIoT基盤「NEC the WISE IoT Platform」とウフルのIoTオーケストレーションサービス「enebular(エネブラー)」の連携に向けた共同開発および販売促進活動、これらを活用した顧客の新事業創出支援を共同で行う。また、協業成果を盛りこんだenebularは、2019年1月下旬からサービス提供を開始する。


使用している機器から得られるデータの活用による業務効率化、省エネ/省人化促進、コストダウンを実現するため、使用機器のIoT化を進める企業が増加している。IoT化により、データ収集や可視化、AIによる高度で多角的な分析といったデータ活用が可能となる一方、サイバー攻撃の標的となるリスクが生じ、こうした脅威からIoTデバイスとデータを保護し、セキュアに運用・管理する仕組みが重要視されている。

このような動向において、ウフルはIoT製品やIoTサービスづくりを支援する開発・運用サービスとしてenebularを提供。アプリケーションやソリューションの開発、シームレスなシステム連携による、顧客データの容易な活用を実現している。NECはIoT Device Security Manager、軽量暗号 開発キット、SecureWare/Credential Lifecycle Managerに代表されるIoTセキュリティ製品を提供し、IoTシステムに欠かすことのできない高いセキュリティの確保を支援している。

今回の協業では、両社の強みを組み合わせ、IoTデバイスのセキュアな管理・運用と、IoTアプリケーションの開発・導入をスピーディかつ安全に実現。さらに効率的なデータ収集と最先端AI技術が活用可能なNEC the WISE IoT Platformで、enebularを活用することにより、デバイス領域からクラウド領域までの統合的な運用環境を提供し、デバイスから取得するデータの管理・運用による、顧客の新たな価値創出を支援するという。

ウフルとNECは既存顧客への新たな価値提供ならびに新規顧客の開拓を強化し、2019-2020年度の2年間で20億円の売り上げを目指す。