'18年3Q、x86サーバーは2四半期連続の2桁プラス成長

IT(情報技術)システムの頭脳であり、心臓部となる演算処理装置は汎用もしくは専用サーバー、科学・技術計算用のスーパーコンピュータ、レガシー化しつつも高い信頼性や可用性に定評がある大型のメインフレームなど、様々なものがあり、それぞれ時代背景等に影響を受けている。


ダウンサイジングの波を受けてメインフレームがUNIXやLINUX/Windows(x86)サーバーへと置き換えられ始めたのは遠い昔の話で、昨今はクラウドコンピューティング/クラウドサービスの普及でそのx86サーバーさえ、エンタープライズITユーザーの敷地内/データセンターから姿を消しつつある。が、それらユーザーが業務で扱いたい、または処理すべきデータそのものはいま現在も爆発的に増え続けている。

日本国内のサーバー市場について、IDC Japanは、'18年第3四半期(3Q:7月~9月)の動向を発表。市場全体の売上額は1,378億円で、前年同期から14.5%増加。出荷台数は14万6千台で、前年同期から8.7%増加したという。同市場は売上額が前年同期比2桁のプラス成長。製品別ではx86サーバーが2四半期連続、その他のサーバーは4四半期連続で前年同期比2桁のプラス成長。一方、メインフレームは4四半期連続、かつ金融・製造向け大型案件のあった前年同期比で2桁のマイナス成長だった。

x86サーバーの売上額は前年同期比26.8%増の1,171億円――ネット企業、通信、官公庁、クラウドサービスベンダー向けの大口案件、官公庁・文教での技術計算用途の大口案件などが成長に貢献し、出荷台数は前年同期比8.9%増の14万4,250台。その他のサーバーは売上額が前年同期比17.5%増の112億円――通信向けビジネスサーバー、金融、製造向けRISCサーバー/IA64サーバーの大型案件などが成長に貢献し、出荷台数は1.9%減の1,220台だったという。