AIを活用して画像からオーダースーツを採寸するアプリ、コナカが開発

紳士服の販売を手掛けるコナカは、オーダースーツブランド「DIFFERENCE(ディファレンス)」にて、オーダースーツやその他のアイテムの採寸ができる改良版「DIFFERENCE AIによる画像採寸アプリ」を提供開始した。


DIFFERENCEは、東京大学発のベンチャー企業Aritmerとの技術協力のもと、普段のシャツとパンツ姿で撮影した4枚の写真と数個の入力項目だけで、シャツの出来上がりサイズを提案する画期的なAIを活用した画像採寸アプリを開発し、無料サービスを2018年11月に開始した。

サービスを開始する改良版である画像採寸アプリにも同技術を採用し、さらにトップテイラー約30人の採寸技術をAIに学習させ、サイズ計測の精度を高めることで最も快適なサイズのスーツなどのアイテムを提案することを可能にする。

コナカでは、今回のサービスアップグレードにより取り扱いアイテムが拡充。従来のシャツに加え、新たにスーツ、ジャケット、パンツ、ベスト、コート、ネクタイ、ベルトのサイズ計測できるようになった。すでにアプリをダウンロードしている場合には、改めてダウンロードする必要はなく、そのアプリをアップデートするだけでこれらのアイテムのサイズ計測が可能。

このアプリでは、データを4カ所入力し、好みのシルエットを選択。直感的に分かる正面、左側、背面、右側を撮影する。撮影確定後、採寸結果を待ち、生地選択画面へ移行するという操作を行う。

同社では、数多ある2点間の距離を計測するアプリとは一線を画し、テイラーならではの「着心地」や「見栄えする仕上がり」「プロとしてのご提案」をお届けする本格オーダースーツを目指している。システムやテクノロジーが先行する採寸アプリとは異なり、プロのテイラーの知見や経験をAIに学習させることで、サイズ感はもとより、ファッションの楽しさとオーダーの手軽さを体験してもらいたいと考えているという。