データ利活用型スマートシティの実現に向けた実証実験、神戸市

関西電力とケイ・オプティコムは、都市が抱える地域活性化などの社会課題解決を目的に、神戸市や神戸大学とともに神戸市三宮周辺地域において、データ利活用型スマートシティの実現に向けた「街なかの人流見える化実証実験」を開始した。


今回の実証は、三宮周辺地域の街灯等に設置した赤外線センサーにより、人の流れや人数を計測しマップ上で可視化。さらに、計測した人流データを分析し、神戸市に提供することで三宮周辺地域の再整備における基礎データとして活用するとともに、地域の活性化につなげるもの。

具体的には、約150カ所の対象地域に設置した赤外線センサーで計測したデータを、ケイ・オプティコムが提供する低消費電力で広範囲をカバーできるLPWA無線技術「LoRa方式」を活用しIoTサービスを利用して収集。街全体の人の流れや人数などの情報をマップ上にリアルタイムで表示する。また、収集したデータは気象情報やイベントの開催情報などと掛け合わせ、通行量の把握や予測、イベントの効果把握などに利用する。

今回の実証実験は人流計測データを高精度、リアルタイムかつ低コストに収集できる点が特長で、実施範囲という点で国内最大規模となると説明する。

今後は、カメラ映像から抽出した属性情報など様々な価値データの利活用について検討するとともに、AI技術による迷子や体調不良者の検知など、街の安心・安全につながる実証実験にも取り組む予定。