SNSアプリを活用した児童みまもり情報配信サービス

西日本電信電話(NTT西日本)は、自治体・学校・家庭が連携した地域ぐるみの児童みまもり情報配信サービスのトライアルを実施する。このトライアルでは、熊本県南阿蘇村および鹿児島県肝付町の2町村においてサービスの有用性を検証し、2019年度中の商用化を目指す。


トライアルでは、児童が携行するみまもり端末(GPS、ビーコン)による位置情報および特定ポイント・エリアでの検知情報と、自治体・学校からの情報配信を、保護者がLINE・メールを通じて取得する。

LINEおよびチャットボットを活用することで、LINEの利用者であれば新たに専用のアプリケーションをダウンロードすることなく、直感的な操作かつタイムリーな情報提供が可能になる。みまもり端末に使用するネットワークは携帯電話網に加え、省電力・長距離通信が可能な「LoRaWAN」を活用した実証を行う。

また、自治体、学校等と連携し、地域の危険箇所情報やハザードマップなどを児童の位置と重ねて表示し、さらに不審者情報、災害情報等の防犯・防災に関わる情報配信や、チャットボットによる行政への問い合わせを同一システム上で提供する。

政府は2018年6月22日に地域における安全対策強化の指針をまとめた「登下校防犯プラン」を閣議決定した。そこでは、「地域における連携の強化」「不審者情報等の共有及び迅速な対応」「子供の危険回避に関する対策の促進」等、自治体、学校、家庭等地域の連携による登下校時における総合的な防犯対策を講じるよう要請している。

このような背景のもと、NTT西日本は、自治体・学校・家庭が連携した地域での児童のみまもり実現により、安心・安全な地域社会づくりに貢献すべく、今回のトライアルを実施する。