ディー・エヌ・エー(DeNA)が提供する次世代タクシー配車アプリ「MOV(モブ)」は、システムオリジン、西菱電機、JVCケンウッドと2019年中の配車システムの連携を目指す検討を開始することを決定した。
MOVは、お客様がアプリから配車依頼を行うと、タクシー車内に設置された乗務員専用端末に直接配車依頼がかかる「アプリ連携方式」を採用。タクシーが従来電話配車などで使用している無線機システムなどとは独立した配車システム。そのため、タクシー事業者は無線機システムなどの入れ替えタイミングに影響を受けずにMOVを導入できる。
また、MOVはタクシーメーターと連携し実空車情報をリアルタイムに反映できるため、タクシー事業者は従来の電話配車と重複することなく、追加の配車依頼を受けることができる。
今回、タクシー事業者と乗務員の更なる利便性向上のため、MOVの配車システムとシステムオリジン、西菱電機、JVCケンウッドの無線機システムなどを連携させる。乗務員がMOVの乗務員専用タブレットで電話などの配車依頼も一元管理できることを可能にするシステム開発の検討をしていく。
タクシー事業者は無線機システムなどとMOVの配車システムを並行して採用するという従来の選択肢に加え、今回のシステム連携の仕組みが実現すると、無線機システムなどの入れ替え時の初期の車載端末投資を不要にするという選択ができる。また、乗務員は複数の配車システムを使い分ける必要がなくなるという。