画像AIモデルの作成から利用までを行うクラウドサービス

日立ソリューションズ・クリエイトは、ユーザー自身がクラウド環境に画像をアップロードすることで、専門知識を要せずにAI(人工知能)画像認識技術を手軽に使える「AI プラス 画像AIモデル作成サービス」の提供を開始した。


近年、業種・業界を問わずAI利用が急増しているが、専門知識を有した技術者の確保や、高額な開発環境への投資コストが課題となっている。

 AI プラス 画像AI モデル作成サービスは、ユーザー自身で、画像データを認識・判定する際の基準となるAIモデルの作成・検証をクラウド上で行うことができるサービス。利用にあたり、専門知識を有した技術者の確保が不要でかつ、安価な投資コストで従来業務へのAI技術の活用が可能となる。また、このAIモデルを活用し、人が目視で判断している業務を人に代わってAIが行うようになることで、様々な業務における作業効率向上を支援する。

具体的には、元の画像データを30~40倍に自動増幅する専用ツールを活用し、画像収集にかかる時間と手間を短縮できる。また、通常は専門技術者によるパラメータ設定と繰り返しのチューニングが必要になるが、同社が独自に開発したエンジンを活用することで、手軽に高精度なAIモデルを作成する。さらに、ダウンロードしたAIモデルを他システムに組み込むことができるため、オフラインのシステムで運用することも可能だ。

日立ソリューションズ・クリエイトによると、工業製品の外観確認やキズ、よごれの検出などに活用したり、食品加工会社での仕上がりレベルの確認や表面のよごれ、異物混入などを自動で検出したりすることに活用できる。また、圧力計や電圧計などの計測機器の出荷前検査、稼働中の値(メモリ)の読み取りなど、目視で確認している業務に適用し、業務負荷の軽減を図ることも可能だという。

同サービスの提供価格は、企業登録料と基本サービス利用料、AIモデルダウンロード料(オプション)などで構成される。企業登録料は1ID当たり5万円、月額の基本サービス利用料は50万円、AIモデルダウンロード料は月額100万円(いずれも税別)となっている。