ICチップ付き本人確認書類の真贋判定補助で、対面での確認業務の効率化を目指す

大日本印刷(DNP)と100%子会社で各種IDカード用の機器や材料の販売を手掛けるDNPアイディーシステム(IDS)は、対面での本人確認業務を効率的にサポートする「ID確認システムPRO」をバージョンアップした。

ID確認システムPROは、申請や申込受付などの窓口業務における対面での本人確認業務に特化し、ICチップ付き本人確認書類等の真贋判定補助及び情報登録作業を効率的にサポートする。

運転免許証、パスポート、マイナンバーカード、在留カード、特別永住者証明書、運転経歴証明書(ICなし)の本人確認書類に対応。運転免許証では、DNP独自の技術により、暗証番号(PIN)を入力せずに真贋判定補助が可能だ。また、本人確認書類から取得した券面画像やICチップ内のテキスト情報や顔写真のJPEGデータを取得することが可能で、システムへの入力作業を効率化できる。

さらに、本人確認書類のコピーや真贋判定結果、本人確認の実施日時などの情報を反映した本人確認記録書類を、本システムをインストールしたPCに接続されているプリンターから出力することが可能。

今回のバージョンアップでは、受付時に免許証やパスポートなどのICチップ付き本人確認書類の真贋判定補助を行うとともに、ICチップ内に記録されている顔写真データやテキストデータを利用して申請書・申込書などの記入や入力作業を効率化できるようにした。

DNPは、申請や申込受付などで本人確認が必要な、金融機関やクレジットカード事業者、宅地建物取引事業者、宝石・貴金属取扱事業者、電話受付代行事業者、電話転送サービス事業者、司法書士・行政書士・公認会計士・税理士・弁護士、人材派遣業界等の企業や団体などに向けて製品を販売し、2020年度までに約2億円の売り上げを目指す。