企業全体の人材の能力の底上げを支援する「働き方改革」関連サービス

SAPジャパン、日本マイクロソフト、アビームコンサルティングは、SAPジャパンの人事・人財管理ソフトと日本マイクロソフトが提供する組織分析ソリューション、アビームコンサルティングの人事・組織改革に関するコンサルティングノウハウを連携させた結集した働き方改革支援ソリューションを共同開発した。


このソリューションは、SAPジャパンの人事・人財管理ソフト「SAP SuccessFactors」と日本マイクロソフトが提供する組織分析ソリューション「Workplace Analytics」、アビームコンサルティングの人事・組織改革に関するコンサルティングノウハウを連携させた結集して開発された「Advanced workforce analytics solution for talent management」。

企業においては生産性向上を目的に様々な働き方改革に関する施策が進められている。働き方改革における生産性向上の取り組みとしては、残業抑制や制度の導入だけでなく、従業員の適性や能力を考慮した人材育成やコミュニケーション施策まで踏み込んだ取り組みが求められる。

3社が共同開発したソリューションは、発信者や宛先、件名、タイムスタンプなどを含む「Microsoft 365」の電子メールやカレンダーから得られる従業員の活動量を分析し組織内の連携や時間の使い方に関する知見を得ることができるWorkplace Analyticsと、人事に関する業務からタレントマネジメントまでを総合的にカバーするSAP SuccessFactorsを組み合わせる。これにより、これまで企業内で別々に管理されてきた情報の分析を通じ、科学的なアプローチによる人材育成や開発に関する示唆を提示することで企業全体の人材の能力の底上げを支援する。

具体的には、SAP SuccessFactors上に蓄積された従業員の適性検査の結果や評価情報と、Workplace Analyticsから収集可能な上司との会議・メールといったコミュニケーション頻度を組み合わせて分析。チーム運営や人材育成施策活用に役立つ具体的なアドバイスや示唆を与え、働き方の改善や組織パフォーマンスの向上を支援する。

サービスの範囲や企業のニーズにより異なるが、従業員数1000人以上の企業に対して、SAP SuccessFactors、Workplace Analyticsの導入を含め2,000万円程度から提供する(ソフトウェアライセンス費用は別途)。

将来的にはクラウド上に蓄積されている様々なデータを活用するにあたり、Microsoft Azureと連携して、人材に関するデータを統合的に分析可能にする計画だという。