2024年、国内主要デジタル市場はどうなる?

世界中のどの国も経験したことのないスピードで少子高齢化が進む。日本において2024年、歴史上初めて50歳以上の人口が5割を超えると予測されている。また、固定電話回線網のIP(インターネットプロトコル)化が一斉に行われる。


それを「2024年問題」という業界への影響は、国立社会保障・人口問題研究所の各種資料、電子情報技術産業協会の特設サイトなどから、関係者や当事者が様々な情報を仕入れて思いを巡らせられる。他方、進化するICT(情報通信技術)を活用しつつ、どのように生産性向上と働き方改革を推進して、豊かな社会を維持していくかが大きな課題になっているという。

いかなる企業においても、2020年頃に実用化が見込まれる5G(第5世代移動通信システム)、急速に進化するAI(人工知能)、IoT(モノのインターネット)、ロボットなどのデジタル技術を活用して、持続的に成長可能なビジネスモデルを再構築できるかどうかが問われている。環境変化が激しい世の中だからこそ、自社が真に創出すべき社会価値を見極め、自社の強みを先鋭化させることが必須だという。

NRIは、2024年度までのICTとメディアに関連する主要5市場(デバイス/ ネットワーク/コンテンツ配信/プラットフォーム/xTech)を取り上げ、国内市場および一部の国際市場における動向分析と市場規模の予測を行った。結果、「デジタル時代のデバイス市場は規模拡大の好循環に突入」し、「大手携帯電話事業者(MNO)の料金値下げにより、格安スマホの伸びはゆるやかに」とのことだ。

また、コンテンツ市場では「産業としての転換期を迎え、付加価値競争へとシフト」、プラットフォーム市場では「クラウドとIoTが市場拡大を牽引」。金融とITを融合するFinTechをはじめとする○○テック市場では「デジタル技術を活用し、『xTech市場』が、あらゆる領域で誕生・拡大」するという。