介護施設の運営負担軽減と入居者のQOL向上を目指す

HITOWAホールディングスのグループ会社で、介護サービス事業を展開するHITOWAケアサービス(以下、HITOWA)とパナソニックは、先進的な介護施設の実現に向けて連携を行い、HITOWAが運営する有料老人ホーム「イリーゼ」において、パナソニックのIoT/AIセンシング技術を活用した介護施設向けソリューションを導入し、拡大展開を図る。


有料老人ホームなどで提供されるこれからの介護サービスは、ご入居者様の自立支援に寄与するとともに、QOL(Quality of Life)向上など、多様なニーズに応える運営努力が求められる。このような介護サービスの実現にむけて、HITOWAはイリーゼにおいて、IoTを活用した最新の見守りシステムを導入し、介護の質、生産性の向上を実現していく。

高感度センサーやクラウドサービス対応型エアコンを用いた「みまもり安心サービス」は、入居者の熱中症・脱水症状などのインシデント把握や、特に夜間における安否確認・状況把握が可能。施設職員の負担軽減や施設利用者への安心感の醸成で好評を得ているという。

また同施設では、さらなる機能性および運用性の向上を狙い、IPカメラをIoTデバイスとして活用するクラウド対応「Vieureka(ビューレカ)プラットフォーム」と組み合わせ、実用化に向けた検証を行っていく。

介護施設で大きな課題となっている転倒事故に対して、ベッド上の詳細な高齢者の動きを捉えることで、事故を未然に防止するようにサービスを活用する。入居者の活動範囲や傾向をデータ化することで、健康状況やリハビリ状況を可視化し、各人にあった介護プログラム作成に活用する。

また、今後は様々なIoT機器から得られるセンシングデータや介護記録データをAI分析基盤に集約/分析し、入居者の排泄リズムや睡眠リズムなど生活リズムの予測や予知までを行うことで、先回りの介護を実現し、本質的な施設職員の業務負担の軽減を図る。