日韓のタクシー配車注文アプリが連携、まずは訪日客をおもてなし

2020年、東京オリンピック・パラリンピックの開幕で人々の興奮が絶頂に達する。日本には今年も多くの外国人旅行客が訪れていて、いわゆるインバウンド対応、「おもてなし」はデパートや観光地だけでなく、街や公共交通機関などでも必要になっている。


国別にみた訪日外客数は、日本政府観光局統計(PDF)よると、昨年1位が中国の約736万人。僅差で2位の韓国は伸び率40%超で突出していて、今年10月までの累計でも同国と中国がインバウンド主要2ヶ国となっている。そこで12月6日、JapanTaxiは、韓国カカオモビリティ社が展開する「カカオT」との連携を開始。これにより、「カカオT」アプリユーザーが訪日時、「JapanTaxi」アプリに加盟するタクシーを呼べるようになる。

韓国最大のモビリティプラットフォームであり、同国のモビリティ市場をリードしている「カカオT」内のタクシー配車サービス「カカオTタクシー」は、そのユーザーが2,000万人を超えていて、国民的タクシーアプリとなっている。今回の連携スタートにより、まずは韓国ユーザーが日本で「カカオT」を使ってタクシーを呼べるようにする。JapanTaxi加盟ドライバーは、シームレスなタクシー乗車体験を訪日客に提供でき、注文増を見込める。

アプリ上で目的地入力を行うため、乗車後に目的地の住所を聞く必要がなくなる。ほかに、「カカオT」内に新たに追加される翻訳機能によって、簡単な挨拶や「ここで止めてください」といったコミュニケーションが支援される。タクシー乗務員の負担も軽減する。注文・即時配車アプリの連携開始を記念し、来年2月までローミング利用料無料キャンペーンを行い、「カカオT」ユーザーの利用喚起を図るという。

同社は今後、日本のユーザーが韓国でもJapanTaxiアプリからタクシーを呼べるよう、アウトバウンド対応を2019年夏までに行う予定だ。