NTTデータ四国は、2018年12月25日にスタートする全銀EDIシステム「ZEDI(ゼディ)」に先立ち、ZEDI対応のPCバンキングソフト「EBNext2 DX」の販売を2018年12月17日に開始する。商取引と連携した請求・支払処理のサービス化を検討し、企業の経理業務の改革を支援していく計画。
2018年6月に発表された政府の「未来投資戦略2018」を踏まえて、2018年12月にZEDIが稼動し、2020年までに送金電文の全面的XML化を着実に実現することが求められている。
一方、企業は、このような動向を踏まえ、送金電文や入出金電文のXML化に対応し、将来的には紙の請求書や領収書に依存しない自動化された効率的な経理業務への移行が求められている。
こうした変化に対応するため、NTTデータ四国は、EBNext2 DXにXML情報を定義するテンプレートを活用して、企業のERPや会計システムから出力された情報を基に送金電文をXMLに自動変換、XMLの入出金電文を会計システムに入力できる形式に自動変換する機能を追加して提供。
この機能により、企業は、会計システムなどとZEDIを連携することが可能となり、企業の効率的な経理業務改革を進めることが可能となるという。NTTデータ四国は、2020年度までにEBNext2 DXの3万本の販売を見込んでいる。
データ・アプリケーションのJX手順対応EDIクライアント「ACMS Lite Neo」を使用した直接接続と、NTTデータが提供している「VALUXサービス」を介した間接接続による通信方式の両方を採用。また、XMLの総合振込、入出金明細、振込入金通知と、固定長の給与・賞与振込、口座振替請求、地方税振込の両方に対応している。
さらに、EDI情報を定義するテンプレートを利用して、企業毎に異なるEDI情報の作成や閲覧を自動化する。会計システムなどとのデータ連携を容易にする固定長(CSV)形式からXMLへ、XMLからCSVにデータ変換する機能を備えている。
その他、「流通BMS」「S-ZEDI」など業界標準のEDI情報の定義体を標準採用している。