ソフトバンク、5Gコネクテッドカーの検証環境を構築し、商用化に向けた検証を開始

ソフトバンクは、第5世代移動通信システム(以下「5G」)を活用するコネクテッドカーの開発向け検証環境を構築し、商用化に向けた検証を2018年11月から開始した。ソフトバンクとHondaの研究開発子会社である本田技術研究所の共同研究の一環として実施するもの。


今回、ソフトバンクは、本田技術研究所の北海道上川郡のテストコースに実験基地局を設置して、3GPP規格に準拠した通信機器を使用して最先端の5Gネットワークを構築した。今回の検証に当たっては、フィンランドに本社を置くノキア製の通信機器を使用。商用環境を想定したノンスタンドアローン標準仕様で構成された屋外5Gネットワーク環境の構築は、日本初となるという。

今回構築した5Gネットワーク環境においては、高精細な4K映像を伝送することが可能。今後、車両に搭載した実験用端末に映像を伝送する検証に取り組んでいく計画。

ソフトバンクは、5Gを活用した様々なサービスやソリューションの研究開発に取り組んでいる。自動車を中心としたモビリティーと様々なモノが"つながる"ことで、新たな体験や価値を提供するコネクテッドカー領域もその一つだ。

共同研究では、高速移動中の自動車で、通信する基地局を安定的に切り替える技術および車載アンテナの開発、電界におけるデータ送受信性能を確保する技術およびデータ処理技術の開発、様々なユースケースを想定した技術開発を行っている。