中部電力とデンソーは、家庭のエコキュート、全館空調を活用して地域の電力需要を調整するデマンドレスポンスサービス「CO-エネ(コ-エネ)」を2019年2月1日に開始する。
両社は、デマンドレスポンスサービスの提供やバーチャルパワープラントの構築に向けた取り組みとして、エネルギーマネジメントシステムを共同開発し、トヨタホームの協力を得て、2018年1月から豊田市などで実証実験を進めている。
CO-エネは、中部電力が提供する顧客参加型取引サービス「これからデンキ」の一つとして、両社が共同開発したエネルギーマネジメントシステムを活用し、ユーザーの電気の使い方の工夫を買い取りするサービス。
具体的には、電力使用量の多い夏場の時間帯や、太陽光発電の発電量が多い時間帯など、中部電力が電力の需要と供給のバランスを調整したい場合に、家庭に設置されたデンソーの「HEMS(Home Energy Management System)」を介して、エコキュートの運転時間や全館空調の温度を自動でコントロールする。
協力した顧客には、エコキュートや全館空調のコントロール時間に応じた対価を「買取額」として、翌々月の電気料金に充当できる。機器をコントロールする日時等を事前にお知らせしたうえで、自動でコントロールを行うことから、利便性や快適性を損なわず、電気料金をお得にするサービスを利用できるという。
両社は、このサービスの提供を通じて、発電所の効率運転や太陽光発電の稼働率を向上させることで、環境負荷低減に貢献するという。