持続可能な農業の発展に向け、高精度作業を可能にするオート田植機

ヤンマーアグリは、ディーゼルエンジン搭載の密苗田植機「YR-Dシリーズ」の追加仕様として、自動直進と自動旋回機能を装備し、誰でも熟練者なみの高精度作業ができる「YR8Dオート仕様」を2019年2月1日に発売する。


近年、農地の集約による経営の大規模化や、就農者減少・高齢化による人手不足といった課題を抱える農業分野において、ICTを活用した作業効率化が求められている。ヤンマーアグリは、長時間作業の疲労軽減の実現と、高精度作業を可能にするオート田植機をラインアップに追加した。

YR8Dオート仕様は、「オート/ロボットトラクター」に続く自動運転技術「SMARTPILOT」シリーズの第2弾となる、ICT技術で農作業の効率化・省力化に貢献する農業機械として開発した。自動運転ユニットを共通化し、田植機に適したプログラムを設定することで、高い精度の自動化を実現した。

YR8D オート仕様は、ほ場や作業者の条件・使い方に合わせて選べる2モードが用意されている。「直進モード」では、直進のみを自動で、旋回などの運転操作は手動で行う。「オートモード」では、自動直進に加え、旋回にともなうハンドル操作と植け付け部の昇降などの操作を自動で行う。これらのモードは、ほ場条件や作業者のスキル、作業内容に応じて設定できる。

防塵・防水性に優れた10.1インチのタブレットを採用。タブレット内の情報はアイコンやイラストで表示し、作業領域や経路作成、運転中の軌跡確認などを簡単に行える。