情報通信
企業のデジタルマーケティング、SNSを統合管理・分析して最適化
あらゆるモノがデジタルでつながり、継続的な成長や持続可能な社会を実現する。人々の暮らしを多方面でより良くする「デジタルトランスフォーメーション」が注目され、デジタルマーケティング分野における各種ビッグデータの活用にも、より一層の期待が集まっている。
そのような中で、企業は事業活動で得られるビッグデータを収集するだけでなく、そのデータをいかに解析し、次の事業活動に活かしていくかが、他社との差別化においても重要になっているという。凸版印刷は、コンテンツマネジメントシステム(CMS)ベンダーのQurate社と協業し、企業のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を用いたマーケティングを最適化する管理・運用サービスを開発。そのトライアル版を12月から提供し、正式版を来年2月に発売する予定だとした。
同サービスは、企業が運用する各種SNSでの情報発信や投稿内容を一元管理するとともに、投稿への反応を統合的に分析でき、効率的なデジタルマーケティングを実現するもの――。複数プロジェクトで発信情報の一元管理や、複数SNSの同一画面分析、権利者による投稿管理などが可能であり、これらの機能を利用することで、煩雑だった管理・分析業務の効率化や複合的なデータを使用したマーケティング支援が実現できるという。
両社の協業は、凸版印刷が2017年度に実施した、九州の地域活性化や魅力の拡大に貢献する新事業を共創する公募型オープンイノベーションプログラム「co-necto」を通じ実現したものであり、Qurateは同年度に最優秀賞を受賞している。そして今回、凸版印刷が持つBtoBマーケティングにおけるノウハウと、Qurateが有するCMSの開発ノウハウを融合することにより、上記サービスを開発。これをメーカーや流通関連企業向けに拡販していき、企業のSNSマーケティング力の最大化に貢献する構えだ。