TISは、協業する凸版印刷の参加する、2018年12月7日より開始される東京駅の案内業務にAIを活用する実証実験に、TISのチャットボットクラウドサービス「DialogPlay(ダイアログ・プレイ)」を搭載したスマートスピーカーを提供することを発表した。
実証実験は、東日本旅客鉄道(JR東日本)が設立した「モビリティ変革コンソーシアム」の一環として実施され、TISは凸版印刷との協業の取り組みとしてAI活用のサービスを提供する。
訪日外国人旅行者は年々増加傾向にあり、2017年は前年比19.3%増の2869万人で統計開始以来の最高記録を更新している。政府は2020年までに年間4000万人に増やす目標を設定している。そのような環境下で「訪日外国人が旅行中に困ったこと」として第一位に挙げられているのが「言語一般」だった。訪日外国人を受け入れる交通機関、商業施設や宿泊施設、自治体などでは複数言語への対応やそのための対応人材の不足は喫緊の課題となっている。
実証実験では、TISのチャットボットクラウドサービスであるDialogPlayを連携させたスマートスピーカー「Tumbler(タンブラー)」を東京駅のインフォメーション窓口に設置し、駅員の訪日外国人観光客対応を支援する。実証実験を通じて、多言語音声入出力の実地検証・チャットボットによるコミュニケーションの技術的課題の抽出を目指す。
あらかじめ想定できる道案内や乗換案内などの問い合わせにはチャットボットが自動で応答。FAQへの対応や状況のヒアリングにより適切な対応を伝えることを可能にする。訪日外国人観光客対応のためにリアルタイムで会話を翻訳。これにより、駅員の訪日外国人観光客対応を補助する。