東急電鉄、電気設備保全システムを採用 点検・補修業務をデジタル化

NTTデータ イントラマート(イントラマート)は、東京急行電鉄(以下、東急電鉄)の電気設備保全システムの基盤に、イントラマートが提供する業務改善プラットフォーム「intra-mart Accel Platform」、クラウドサービス「Accel-Mart」が採用されたことを発表した。


東急電鉄は、鉄軌道事業を基盤とした「まちづくり」を事業の根幹におきながら、長年にわたってユーザーの日々の生活に密着した様々な領域において事業を推進している。

今回のプロジェクトの範囲である電気設備保全業務は、鉄軌道利用者の安全や安定輸送を確保するために日々実施されているものだが、現在の業務は手作業中心に行われているため、「単純作業に業務時間が割かれている」「管理表の更新管理が人間の注意力に依存している」といった2つの課題が発生していた。

これらの業務課題を解決し、点検業務に関するプロセスをシステム化、情報をデジタル化した上で、体系的なデータ管理で情報活用をするためにintra-mart Accel PlatformとクラウドサービスのAccel-Martを採用した。

intra-martのBPMや外部連携機能を活用することで、現状の既存システムだけでなく、IoTやセンサーを活用した検査の自動化など、最新技術の取り込みが可能となる将来の拡張性、マスタ/DBの統一による単純作業の業務時間の削減と管理の属人性の排除、ユーザー要望を素早く反映可能となるアジャイル開発手法の3点を評価した。また、導入後無理なく利活用できる運用の省力化を重視され、クラウドサービスのAccel-Martも併せて採用した。

東急電鉄では、電気設備保全システムの構築により、「電気設備保全業務プロセス全体の標準化・システム化の実現による業務時間の削減と属人性の排除」「点検データのデジタル化による体系的なデータ管理と活用」の導入効果を見込んでいる。

iPad端末でのデジタル点検記録システムの構築で、入力業務を効率化するとともに、保全業務プロセスをシステムで統制管理することで、業務効率の改善を図る。また、検査記録データベースを構築するとともに、他システムとの連携を視野に入れ、保全方法の改善等につなげることができるよう、データの有効活用を図る。