小売事業のオムニチャネルをCRMにて戦略的に

それはネットショッピングの先進国アメリカで始動し世界に普及した。EC(電子商取引)サイトと実店舗の販売データ等にSNSなどの情報も融合し、顧客満足度を高めて売上アップを図る、「オムニチャネル」は小売業界のセールスプラットフォームであり、情報分析システムでもある。


オムニチャネルを戦略的に活用するためのCRM(顧客関係管理)について、アイティフォーは19日、小売業向け新CRMソリューション「VAL for RITS」を今月より販売開始と発表した。同システムは小売業で求められる基本的な分析機能を十分網羅していて、分析の専門家でなくても簡単に活用でき、顧客分析の強化により売上アップのみならずサービス向上を図ることが可能になるという。

レシートに記載された情報をそのまま利用するシンプルな設計のため、大量のデータを数秒で処理できるだけでなく、短期間――最速で2ヶ月での導入が可能。小売業に必要な機能のみに特化していることから、一般的なDMP(データ管理プラットフォーム)と比較して月額利用料が1/5となり、コスト削減効果も期待できる。

「VAL for RITS」は百貨店をはじめ、専門店やドラッグストア、ホームセンターなどのリアル店舗における顧客行動について、RFM分析、顧客ランク変動分析、カテゴリークロス分析等、代表的な顧客分析や52週分析などの商品分析、営業日報や店舗比較などの店舗管理――即ち小売事業に必要な基本機能をすべて備えている。店舗・商品・顧客情報が相互リンクしていて、商品分析後さらに顧客属性を分析したい時にもワンクリックで答えが得られる。

利便性に優れていて、分かりやすいユーザーインターフェースで分析結果を提供し、分析項目をパラメーターで簡単設定できるため専任マーケターが不要となる。同システムの導入により、販売戦略を強化して売上アップ、顧客へのサービス向上も期待できるという。