amsジャパンは、キッチン用アプリケーションの蒸気や臭い、煙を検知する低電力のガスセンサー「iAQ-Coreモジュール」の新バージョン「iAQ-Core K」を発表した。ユーザーがコンロから離れたところにいて手が離せなくても、換気扇が自動的に湿度や臭いを検知して、ファンスピードを調節できる。
iAQ-Core Kは、amsの高度なMEMSガスセンシングモジュール、iAQ-Coreファミリの最新デバイス。他のデバイスと同様、小型の堅固なパッケージで提供される。空気中の水蒸気や埃、油脂などの汚染に耐性があり、キッチンにありがちな高濃度の揮発性有機化合物(VOC)や湿度にさらされても確実に作動する点が特徴だ。
先行モジュールの既存機能に加えて、蒸気や料理中の煙、臭いを検出する新たなアルゴリズムが組み込まれている。iAQ-Core KはVOCの相対濃度および蒸気の測定結果をホストコントローラに提供し、アーキテクチャによって換気扇またはデマンドコントロール型換気システムのファンスピードを自動で制御できるようした。
どちらのアプリケーションでも、センサーが料理中のプロセスに特徴的な急な湿度およびガス組成の変化を確実に検出。同モジュールの新アルゴリズムが素早く反応して換気扇またはデマンドコントロール型換気システムがキッチン内の屋内空気質を自動的にほどよく調整。必要な時にだけ換気扇を回すので、エネルギーも節約できるという。
同社では、換気扇メーカーは最小限の開発努力で簡単に頼れるガスセンシングデバイスを自社製品に統合でき、自動運転を可能にすることで消費者にとっての製品価値を大きく向上できると説明する。