セキュアエッジの開発×情報管理、クラウドIoTサービスにて

あらゆるモノがネットにつながる「IoT」時代の幕が開けた。いま、それは端末デバイスで情報処理を行うエッジコンピューティングともあいまって、より一層パワフルで活用の幅が広い、産業・医療および社会インフラなどにおいても重要なしくみになりつつある。


セキュアなIoTサービスの実現には、サイバー攻撃等からIoT機器とクラウド間の通信を保護するだけでなく、ライフサイクルを意識した機器の運用、管理、処分における秘匿情報の管理が必要になる。重要情報を遠隔消去などする仕組みは、個々のIoT機器とデジタル証明書を紐付けるための手続きを含む煩雑な作業、高度かつ広範囲な知識や技術も要し、各機器メーカーやサービス提供企業のみでは容易に実現できないという。

ユビキタスAIコーポレーションと凸版印刷は、IoT機器のライフサイクル管理を軸にセキュアIoTサービスを実現するソリューション「Edge Trust」で協業。機器メーカーやIoTサービス事業者向け開発環境の提供及びベータサービスを12月上旬に開始し、来年3月末より正式販売する予定だとした。

同ソリューションは、セキュアIoT機器開発キットに、鍵・デバイスID管理システムとファームウェア書き込みサービスを組み合わせることで、組込み機器の開発、機器への秘匿情報の書き込み、デジタル証明書の発行や管理、認証局のサービスを実現。クラウド側にIoT機器の状態表示や状態に応じた処理、重要情報の書き換えなどのライフサイクル管理機能と、IoT機器と連携して認証するための登録機能を提供する。

クラウドサービスの第一弾は「AWS IoT」、対応MCUはルネサスの「RX65N」に加え、Arm®Cortex®-M33搭載のSTマイクロエレクトロニクス製「STM32L5」も予定している。同ソリューションは11月14~16日、「ET&IoT Technology」にて披露される。