地図Webアプリ開発支援ツール「GEOSPACE API」に新機能を追加

デジタル地図の整備・制作、および空中写真を含む空間情報コンテンツの販売を行うNTT空間情報は、地図Webアプリ開発支援ツール「GEOSPACE API」の新機能を提供開始した。外部情報の地図重畳表示機能、一方通行およびUターン条件指定検索機能を追加。


GEOSPACE APIは、詳細地図や航空写真の地図コンテンツを使ったアプリケーションを開発できるAPI。ルート検索や多言語地図表示、マーカーやポップアップ表示などの機能を提供しており、動態管理システムや商用マップサービス開発などの様々な用途に利用できる。

今回新たに、外部情報の地図重畳表示機能、一方通行およびUターン条件指定検索機能を追加。これにより、例えば、不動産分野では、地図重畳表示機能を活用し、制作年代の違う地図と最新の地図を重ね合わせることで、都市の景観や家屋の経年変化を迅速に把握できる。

また、物流分野では、一方通行およびUターン条件指定検索機能を活用し、運搬ルートをもとに運搬経路図を作成することで、輸送運搬経路の周知や運搬経路における運行状況の把握など、各種業務を支援できるという。

詳細地図は、山間部や離島などを含む日本国土全域(約38万平方キロメートル)をカバーしており、道路、空港などの公共物や大規模商業施設約500件の建物住所情報を毎月更新している。また、航空写真は、地上解像度25センチメートル(都心部は16センチメートル)の高解像度と広いカバレッジ(日本国土全域の約88%)を有している。

同社では、大型トラックによる資材(木材、土砂等)の配送管理やルート検索、運搬経路図作成など、動態管理支援システムの開発や、産業廃棄物運搬処理時の運搬経路図、マニフェスト票、報告書作成支援システムの開発に利用できるという。

観光分野では、外国人観光客に向けた多言語地図や経路検索サービスの提供に利用。交通分野バス・タクシーの運行管理システムや位置情報提供サービスなどの構築に活用できるという。初期費用は、32万5,000円で、1端末当たりの年間利用料は65万円(いずれも税別)となっている。