宅急便のキャッシュレス決済、モバイル端末でもOKに

電子商取引(EC)市場が拡大中である。現在、ネット通販サイトで商品を購入する際には、クレジットカードや携帯端末のキャリア決済、会員制のID決済など、多様なキャッシュレス決済が用意され、増加傾向にある。

外国人旅行者への対応もあり、経産省策定「キャッシュレス・ビジョン」では'25年の大阪・関西万博に向けてその比率を40%、いずれ世界最高水準の80%に引き上げる目標をかかげるなど、キャッシュレス決済への関心が高まっているという。ヤマトホールディングス傘下のヤマトフィナンシャル(YFC)は、通販事業者向けネット総合決済サービス「クロネコwebコレクト」について、11月12日よりApple Payに対応すると発表した。

今年6月に提供開始した「クロネコペイ」(ECサイト内でのID決済サービス)に加え、クレジットカード、コンビニ支払い、電子マネーなど多様な決済手段によって、ECサイトユーザー(購入者)の利便性の向上と、通販事業者の売上拡大を支援してきたという。

YFCが今回展開するしくみでは、購入者はApple製デバイスにクレジットカード(American Express、JCB、MasterCardブランド)を追加しておくだけで、Apple Pay対応アプリやECサイトでのキャッシュレス決済を選択できる。Touch ID/Face ID認証により簡単で、安心・安全に支払いが完了する。一方、通販事業者は「クロネコwebコレクト」に申し込み、アップル社の「Apple Developer Program」へメンバーシップ登録することで、利用可能となる。

「クロネコwebコレクト」のApple Pay対応により、購入者にとって簡単な支払いステップによる利便性向上につながり、通販事業者にとっても、iPhone、iPad、Apple WatchやMacを利用する顧客へのアプローチが期待されるという。