トークンコミュニティの独自指標化で生活者の状態把握が容易に、博報堂

博報堂が発足した「HAKUHODO Blockchain Initiative」(博報堂ブロックチェーン・イニシアティブ)は、グラフ理論をベースとしたネットワーク分析を活用し、トークンコミュニティのコンディションや、コミュニティを形成している生活者のパワーを指標化するトークンコミュニティ解析サービス「トークンコミュニティ・アナライザー」を開発した。


近年、ブロックチェーン技術の発展により、生活者が発信する情報の信頼性が担保されるようになった。それによりトークンコミュニティが登場した。トークンコミュニティとは、ブロックチェーン技術で実装されたトークンを使って、共通の価値観をもった不特定多数の生活者が活発に価値交換を行うコミュニティを指す。

共通の価値観を持った生活者がトークンを介して価値交換できるような「コミュニティ」を形成する様々なサービスが生み出されている。生活者一人ひとりがこれまで以上に発信・行動する主体となり、社会に価値を作り出す「生活者主導社会」になっていくことが予想される。それを支える一つであるトークンコミュニティの構築・発展には、ブロックチェーンの技術だけではなく、そのコミュニティやコミュニティを形成している生活者の状態を把握していくことが重要だ。

トークンコミュニティ・アナライザーは、グラフ理論をベースとしたネットワーク分析を応用。トークンコミュニティのコンディションを把握するための独自指標(活性度、形成度、成熟度、密度、拡大度)と、トークンコミュニティを形成する個々の生活者のパワーを評価するための独自指標(伝播力、拡散力、影響力、求心力、訴求力)を統計的な手法で算出し、それらのデータを解析するサービス。

トークンコミュニティ・アナライザーの活用を通じて、そのコミュニティの状態やコミュニティを形成している生活者の活動状況が可視化されることで、その中から変化の兆しや要因を特定できる。博報堂ブロックチェーン・イニシアティブでは、解析結果をコミュニティの改善に活用することで、トークンコミュニティの運営を支援していく計画。