5Gを用いた便利で快適な空港サービスの実証実験を開始、JAL

日本航空(JAL)、KDDI、KDDI総合研究所は、共同で次世代通信規格「5G」を用いた航空サービスに関する実証実験を「JAL Innovation Lab」(東京都品川区)で2018年11月5日から11月13日にかけて実施している。


5Gは以下の特長を持った次世代通信規格で、2019年度以降順次日本に導入予定。4Gと比べて高速で約20倍の大容量化。4KやVRなどのリッチな映像体験などが可能。また、4Gと比べて約10倍の多接続性を持つ。さらに、4Gの10分の1以下の低遅延となる。

この実験は、JAL Innovation Lab内に、5G通信環境を備えた搭乗ゲートなどの空港施設を模した施設をKDDIおよびKDDI総合研究所と再現。実際のご利用状況を想定した新サービスの実証を行うというもの。

実証実験では、スマートフォンの専用アプリなどで事前チェックインを実施すると、搭乗ゲートに設置した5G受信機器が自動的かつ素早くチェックイン情報の検知・認証を行う。カバンなどからスマートフォンを取り出すことなく、スムーズに搭乗ゲートを通過できる。

ラウンジなどの特定エリアを対象に、そこに滞在している顧客のみが視聴可能なコンテンツを配信。VRを含めた高精細な映像やご案内などの特別な内容を閲覧できる。それぞれの空間や顧客のニーズに合わせた最適なコンテンツを提供する。

JALによると、自社施設内で行う5Gの実験は、航空会社としては、日本で初めてで、状況に応じたレイアウト変更などが可能となるため、精度の高い検証が可能となるという。