あらゆるモノがネットにつながる「IoT」技術――。近年、日本国内でも、ものづくり現場にそれを導入・展開する動きが盛んになっている。生産設備や人、環境などからの情報を分析し、結果をフィードバックして生産性や効率を高め、ひいては業績や競争力を向上させる。
IoTの主眼はデータ活用にある。そこで、東芝デジタルソリューションズは、ものづくりIoTソリューション「Meisterシリーズ™」の中核商品――ものづくり情報プラットフォーム「Meister DigitalTwin™」につながり、目的に応じた軸での見える化や分析、トレーサビリティなどIoTデータの価値をさらに高めるソリューション「Meister Apps™」を今月1日から提供。しくみは8~9日開催の東芝IoTフェアにて披露される。
Meisterシリーズは、東芝グループで培った生産技術や製造ノウハウを結集し、IoTデータの収集・蓄積や効果的な活用を実現する「SPINEX™」の製造業向けソリューション。その中核をなすDigitalTwinは、ものづくり現場で発生する多種多様かつ膨大なデータを関連付け、デジタル空間上に写像する情報プラットフォームであり、汎用データモデルを用いてデータの関係性を自動的に保持し、ビッグデータ高速処理基盤により時系列で迅速に蓄積することで、過去・現在の製品データの管理、分析、追跡を可能にする。
そして今回、上記プラットフォームと連携したアプリ群に加え、データ活用のコンサルティング、最新AI技術の活用も含めたデータ分析ツール・サービスを提供。第一弾として、工場やユーティリティの見える化、分析データ出力、トレーサビリティのテンプレートをリリースする。「Meister Apps」では、パートナー企業の製品やサービス等も拡充することにより、ものづくりのさまざまな要件に対応したデータ活用を柔軟にサポートしていという。