機能充実、AIプラットフォームを様々な業界へ展開

人工知能(AI)を業務で利用しようとする企業が増えている。昨今、それによって、新たな価値とビジネスの創出、業務効率化などへの期待が高まっているものの、AIを活かしきれていなかったり、導入前に行う機能等の検証作業でつまずいてしまったりする企業も少なくない。


期待が先行するAIの活用においては、複数のAI技術を組み合わせた検証や、検証後の業務適用の難しさなどの課題があるという。NECは今月1日、AI活用の検証から導入、実際の活用までをトータルに支援する「NEC Advanced Analytics Platform(AAPF)」に、最先端AI技術群「NEC the WISE」中の技術を順次搭載していくと発表。第一弾として、「異種混合学習」(搭載済み)に加え、「RAPID機械学習」と「テキスト含意認識」を新規に搭載し強化するとした。

分析を高速・軽量に処理するディープラーニングエンジン「RAPID機械学習」、二つの文が同じ意味を含むかを高精度・高速に判定する「テキスト含意認識」、NECの独自技術により多種多様なデータから自動で複数の規則性を発見できる「異種混合学習」といった3種類のAI技術により、利用者は単一環境で、複数の分析パターンを比較評価し、最適なAI技術が選択可能になる。数値とテキストを組み合わせた分析ができる。複数のAIを適材適所で多目的に、多様な業務で活用していけるという。

AAPFは、データサイエンティストによる「検証」、アプリケーション開発者による「導入」、ユーザによる「活用」を包括的に支援し、プロフェッショナルの協働による「みんなで創るAI」を実現。複数のAI技術を組み合わせた検証~導入~活用が可能となり、業種・業務別テンプレート群の製品化(来年3月より順次提供)も予定されている。

同プラットフォームは、「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2018」にて紹介される。