デンソー岩手、AIを活用した「異常検知ソリューション」で誤検知を大幅削減

TISインテックグループのインテックは、デンソーグループのデンソー岩手へ、製造業向け「異常検知ソリューション」を提供開始したことを発表した。センサーデータの複雑な関係を機械学習し、誤検知を大幅削減するという。


異常検知ソリューションは、製造ライン(各製造装置)のセンサーデータの複雑な関係をAI技術により機械学習し、作成された判別モデルデータを用いて判定することで異常の誤検知を大幅に減少させる。多数のセンサーデータから異常に関係するデータを事前に絞り込む機能を保有しており、正常・異常の判定時間を短縮できる。手法を含む異常検知技術について、特許出願済。

デンソー岩手は、国内外の自動車メーカーに供給する車載製品を製造しており、高品質なものづくりから生まれる製品を通じ、クルマ社会の安全性や利便性の向上に取り組んでいる。インテックの異常検知ソリューションは、難度の高い製品検査の精度をより向上させるとともに、さらなる品質向上と顧客満足を実現するためのソリューションとして採用された。

デンソー岩手は、デンソーが国内外の自動車メーカーに供給する車載用半導体ウエハの主力工場として稼働しており、同半導体は自動車の環境技術や安全性能の高度化、車の電動化等、クルマの進化の一翼を担う。

また、多様化する車載用半導体ニーズに対応すべく、ブレーキ油圧センサーなどを生産するセンサー工場を2017年に立ち上げ、更には東北地方の車両生産の拡大を見据え、2019年からはコンビネーションメータなどを製造する新工場が稼働予定。

インテックは、今後もAI技術の研究開発を推進し、現場のデータを最適なシーンで活用できるITシステムを提供することで、ユーザーの業務改革に寄与していきたい考え。