近年、サイバー攻撃は高度化・巧妙化し、上司や取引先を偽装したビジネスメール詐欺による被害が発生している。内部犯行による情報漏えい事故も相次いで起こっていて、二重三重の防御策が急務となっている。
そこで、ケイ・オプティコムは、MS&ADインシュアランスグループのあいおいニッセイ同和損保と提携し、ユーティリティクラウドのセキュリティサービスにサイバー保険を付帯した「セキュアゲートウェイ【Type2】Plus」の提供を11月1日より開始。
ケイ・オプティコムでは、サイバー攻撃による顧客情報資産の窃取、改ざん、破壊等を防ぐためUTM(統合脅威管理装置)を用い、セキュアなインターネット接続を実現する「セキュアゲートウェイ【Type2】」を、ユーティリティクラウドで提供している。一方、サイバー攻撃の巧妙化等による被害の多発事象を背景に、あいおいニッセイ同和損保では、サイバーリスクに関する体制強化を目的として、「サイバー保険室」を昨年9月に設置し、企業のニーズに即した商品の開発や引受、セキュリティ企業をはじめとした各関係組織との連携を進めている。
そして今回、両社は、セキュアゲートウェイ【Type2】の防御力によりマルウェアの侵入やハッキングを阻止しつつ、セキュリティシステムの守備範囲外で生じる万一の事故に対してはサイバー保険で備える、サービスの提供を始める。同サービスの監視対象ネットワークの所有、使用または管理に起因する「他人の情報の漏えいまたはそのおそれ」、「マルウェア感染による他人の業務の阻害」についてカバーする。
【Type2】Plusに付帯するサイバー保険は、損害賠償に対する補償額の上限が安心の「1億円」。保険適用範囲をユーティリティクラウド上の情報資産に限定することにより、既存サービスと同一価格とした。保険は自動付帯となるので、新サービスへの申し込みのみで手続きが完結するという。