富士通と富士通フロンテックは、手ぶら取引など将来的な機能拡張に対応したATMの新製品「FACT-V X180NS」を提供開始した。この製品は、現行の「FACT-V X100」の後継モデルとして省スペース化にも対応している。
FACT-V X180NSは、各種NFC機能への対応(オプション)や、今後予定している手のひら静脈認証装置の対応により、カードレス取引を可能としている。これにより利用者は、暗証番号を入力するだけでカードレスでATM取引が完了でき、ATMの待ち時間・利用時間の短縮化につながるという。
設置面積を現行のフル機能搭載モデル(FACT-V X200)と比べ48%の省スペース設計で、流通店舗などの狭いスペースにも設置可能なデザイン設計を実現。カードや紙幣を取り忘れた際にアラーム音による注意喚起する機能を搭載しており、警備会社の出動要請などを軽減する。
オプション機能として、各種NFC機能対応サービスの他に、音声取引用ハンドセット、海外発行カード対応に必要な暗号化ピンパッドなどを提供するなどし、新たなニーズへの対応を図っている。
金融関連企業は、ATM設置拠点の拡大と、利便性向上による利用促進や店舗への集客向上を図ることが可能となる。2018年10月31日からイオン銀行やイオングループのまいばすけっとが運営する食品スーパー「まいばすけっと」など全国約50店舗で順次製品の運用を開始、拡大予定だ。