ソニー独自通信規格の国内商用化に向けた共同事業を開始

ソニーネットワークコミュニケーションズ、NECネッツエスアイ、オリックスは、「ELTRESTM(エルトレス) IoTネットワークサービス」の国内商用化に向けた共同事業を開始することに合意した。ELTRESTMは、長距離安定通信、高速移動体通信、低消費電力という特長を持つ、ソニー独自の低消費電力広域(LPWA)通信規格。


ELTRESTMは、空中線電力が20mWの特定小電力(Sub-GHz)無線で、見通し100km以上の通信距離、および時速100km以上の高速移動中でも通信可能という特長を持つ。ETSI(European Telecommunications Standards Institute)において国際標準規格として公開されたことを受け、2018年9月からソニーネットワークコミュニケーションズが商用化に向けたプレサービスを提供している。

同サービスの国内商用化に向けた共同事業において、ソニーネットワークコミュニケーションズは主にネットワークの構築および運用・管理と、ソリューションの提案やアプリケーションの提供などのビジネス展開を検討する企業を対象としたパートナープログラムの運営を行う。NECネッツエスアイとオリックスは、様々な分野のパートナー企業やユーザー、顧客企業・団体に対し本サービスの販売、提供およびユーザーサポートを行う。

三社は、ソニーグループの技術力、NECネッツエスアイの企画・事業展開力、オリックスの幅広い法人顧客への提案力を活かし、パートナープログラム参画企業を含む複数企業でのパートナーシップや共創体制を構築。様々な分野におけるLPWAの利活用を促進し、インフラ監視(例:LPガスメーター情報の取得)、車両位置管理(例:バストラッキング)、見守り(例:登山者の遭難対策)などIoT分野における多様なニーズに柔軟に対応していく予定。