長野県飯田市で自動運転中にVR観光案内を体験する

フランスはパリの凱旋門周りには信号がない。観光立国をめざす日本でも一部地域で「ラウンドアバウト」化が進んでいて、それは、速度抑制効果による安全性、多枝交差点の制御も可能で、無駄な信号待ち時間の解消による円滑性が期待できる。


それに伴う環境性、災害時や停電時も自立性を発揮することで災害に強いことなど、「人にも環境にもやさしい」交差点だという。長野県飯田市では、「吾妻町ラウンドアバウト」における本格的ラウンドアバウト化のための社会実験により、その構造改良効果を実道で実証し、日本で初めて既存の信号機を撤去して「東和町ラウンドアバウト」を実現した。

同市はまた、毎年「文化の日」11月3日に「飯田 丘のまちフェスティバル」を開催。「サブカル・グルメの大祭典」として愛されるこの催しは、今年12回目を迎え、フィギュア展示販売をおこなう「インターナショナル・フィギュア・マーケット」、コスプレコーナーや痛車・ドール展示等、ポップカルチャーのコンテンツに併せ、南信州の特産品を集めた「南信州グルメサミット」、長野県内の酒蔵が集結し飲食や試飲のできる「南信州酒メッセ」を展開する。

そしてさらに、同市とKDDIは、今回の同祭典において、一般公道を自動運転車で実際に走行し、自動運転用の3Dマップと連動したVRコンテンツの視聴体験の実証実験を行う。アイサンテクノロジーティアフォーシナスタジアの3社協力のもと、自動運転車に乗車中に、VR機器を通して走行場所に合わせた観光情報が表示される体験について実証するという。

地域連携の取り組み」を進めるKDDIと、飯田市は10月24日、クロスリアリティ(XR)や自動運転技術を活用する包括協定を締結。同協定を通じて、5G時代を見据え、協働でXRや自動運転などの先端技術やノウハウを活用し、飯田市の伝統文化と最新技術を組み合わせたサービスの共創を推進していく構えだ。