凸版印刷は、タブレット型専用POS端末を活用し、クレジットや電子マネーなど多彩な決済手段に対応したモバイルPOS・決済サービス「TOPPOS(トッポス)」の提供を開始した。エンパシが提供する多機能モバイルPOS端末「EM10(イーエムテン)」を活用したモバイルPOSおよび決済サービス。
具体的には、クレジット・電子マネーなどのほか、凸版印刷が提供する自社プリペイドや国際ブランドプリペイドなどの決済サービスや、決済機能の付いた会員カードの製造・発行、社員証・学生証によるキャッシュレスサービスなどと組み合わせたトータルなサービス提供が可能。さらに、凸版印刷が持つ店頭設計・イベント企画などのソリューションと組み合わせることで、売場自体の設計・制作にも対応する。
モバイルPOS専用端末のため、本体にNFC・接触IC・磁気ストライプのリーダライタを標準装備。クレジットや交通系電子マネーの決済はもちろん、QRコード決済や今後拡大が見込まれる非接触クレジット決済にも対応する。決済代行契約サービスにより、複数の決済方法の加盟店契約が一度で完了。
各種サービスはクレジット事業者向けデータセキュリティの国際基準「PCI DSS」に対応したクラウドサーバを経由して提供される。サービスを導入することで、クレジット情報の非保持化を実現できる上、多様化する決済サービスや対応サービスを後から追加することが可能。また、周辺機器の接続により食堂決済におけるオートレジへの対応などキャッシュレスの推進、省人化に対応する業態での導入にも適しているという。
サービスは購入モデルとレンタルモデルの2種類。購入モデルは1台当たりの初期費用が30万円から、月額費用が3万円から。レンタルモデルが2万4000円(10日間プラン)となっている。2018年度に関連受注を含め約2億円の売り上げを目指す。