自動運転など先進車載アンテナ製品の開発を加速

ヨコオは、群馬県富岡工場に2017年から新設工事を進めてきた「AMTC(Advanced Measurement Technology Center)」が竣工し、同センター内に建設していた最新鋭の車輌専用「電波測定サイト」が完成したことを発表した。


今回の完成により、高速通信の周波数帯域をより精密で高速に測定することが可能となった、同社では、ADAS(Advanced Driver Assistance System)や自動運転、5G用などの先進車載アンテナ製品の開発を加速していく計画だ。

昨今の先進的車載アンテナ開発では、車輌制御関連の通信システムに組み込まれる製品が増えている。性能や品質を確保するためには、車輌に搭載した状態での正確な測定が必須となっている。

電波測定サイトの新設により、現在ヨコオで推進中のADASや自動運転、5Gなどの高周波数帯域に対応した製品開発において、測定精度や測定効率の大幅な向上が期待できるという。

電波測定サイトは、直径12メートルの大型ターンテーブルを備え、車輌のどの位置にアンテナが搭載されても高精度の測定が可能。また、SUVやミニバンなど、アンテナ取り付け位置が高い車輌でもアンテナを中心にした計測が可能だ。さらに、160の周波数ポイントを同時測定を行うことで計測時間が大幅に短縮でき、複数のメディアの同時に計測できる。