膨大な過去データの分析で、問題発生時の状況に類似した事例を探す

東芝デジタルソリューションズ(以下、東芝DS)は、東芝コミュニケーションAI「RECAIUS(リカイアス)」の新たなサービスとして、トラブルなどの対応事例を知識として蓄積・活用することで様々なAI業務ソリューションを実現する「RECAIUS ナレッジプラットフォーム」を提供開始した。


製造や接客、医療・介護などの様々な業務で、過去の事例を参考にしたい場面があるが、資料やデータなどの情報が多すぎる・整理されていないなど、欲しい情報に辿りつけないことがある。

RECAIUS ナレッジプラットフォームは、レポートやマニュアルなどのテキストデータや、センサーなどの数値データを統合して状況を把握・認識し、現在の状況に類似した事例を提示することで、発生した問題の解決や未然の防止を支援するソフトウェア。

例えば、製造業の現場で製造装置の不具合が発生したとき、保守員が不具合の状況をテキストでインプットすることで、センサーデータなどの情報と統合して現在の状況を認識。近い事例や事例を絞り込むために調べるポイントを提示する。この仕組みにより、不具合の対応経験がない保守員でも、経験がある保守員と同じように保守業務を遂行することを支援する。

同社では、設備の保守現場での問題解決支援や点検もれ回避、医療の診察現場での診断漏れ・誤診回避、介護現場でのトラブル対応支援・トラブル回避、接客現場での御相談対応支援・営業支援などに活用できると説明する。