LINEは、トヨタ自動車(以下、トヨタ)が2017年に導入したクラウドでの高鮮度なビックデータを活用したナビゲーション基盤を「Clova Auto」と統合し、ナビゲーション機能までを統合したスマートフォンアプリケーションを2019年夏に提供すると発表した。
今回の発表に先立ち、LINEは「LINE CONFERENCE 2018」において、車載器とAIアシスタント「Clova」を連携し、Clovaが車の空間で利用できるサービス「Clova Auto」を発表している。
新たに発表した連携により、Clova Autoは、ドライブをしながら家の電気を消す、目的地の天気を調べる、LINEメッセージの送受信といったことが音声によって実現できる。さらに、目的地検索やカーナビゲーションまでを提供し、車に関するドライバーのニーズをワンストップで実現するサービスになったという。
例えば、「ねぇClova、東京タワーまでの行き方を教えて」「東名高速道路の渋滞情報を教えて」など、音声によるナビゲーション操作を可能にした。また、Clova Autoは、車載器とスマートフォンを連携する「Smart Device Link」(SDL)に対応し、ハンドルの音声コントロールボタン、ディスプレーへの地図などの情報を表示する。
Clova Autoに統合させるトヨタのナビゲーション基盤は、膨大な交通情報から、より短時間で到着する最適なルートを探索し、通信圏外や案内されているルートから逸脱した際のリルートなど、速い応答性が要求されるときは、ローカルのルート探索処理に切り替えるハイブリッドナビゲーションシステム。ユーザーの走行情報から生成した独自のプローブコミュニケーション交通情報を基に、道路状況を予測し、より短時間で到着する最適なルートを提供する。
両社は、2018年12月発売予定のSDL対応車載器に対して「LINE MUSIC」アプリの連携から開始し、Clova Autoアプリは2019年春に開始する予定。ナビゲーション機能については2019年夏に提供する予定だという。