ACCESSは、人やモノを認識するAI(人工知能)機能を搭載した、低消費電力・小型IoTカメラを開発した。同社のエッジデバイス上で高速リアルタイムAI処理を実現するソリューション「NetFront EdgeAI」、Bluetooth 5無線通信機能を、単三電池駆動の小型カメラに搭載している。
このIoTカメラは、約5メートルの近距離内の人やモノの数・動きをカメラ機器上で取得・認識・データ化し、クラウド上での一元管理を可能とする製品。Bluetooth搭載のスマートフォンやゲートウェイを介してクラウドへデータ送信するため、通信ケーブル施工は不要で、また単三電池駆動のため電源設備も不要となる。ACCESSではこのIoTカメラを設置するだけで、既存の施設や設備を簡単に低コストでIoT化が可能になると説明する。
カメラ本体には単三電池駆動の低解像度CMOS赤外線カメラ(Braveridge製)を採用、小型基板にFPGA(ラティスセミコンコンダクター製)を実装し、FPGA上で省メモリ性に優れた「NetFront EdgeAI」画像認識モデルを動作させることで、低消費電力および小型化を図っている。
また、プログラマブルなラティスセミコンダクター製FPGAの採用により、対応サービス毎に解析モデルを柔軟に適用させ、カスタム提供することができる点が特徴だ。
用途としては、商業施設の軒下に設置して店舗に並ぶ行列の人数のカウントや、店舗の棚に設置して商品が手に取られた回数のカウント、企業の会議室に設置して施設の利用人数のカウントなどに用いることを想定。顧客満足度の向上、販促活動の効率化、業務効率化などに活用したり、取得した膨大なデータを様々なマーケティング活動へと応用することも可能だという。