AWS監視機能を強化した、ハイブリッドクラウド環境の統合監視システム

TISインテックグループのアイ・ユー・ケイは、ハイブリッドクラウド環境での運用統合に対応した統合監視システムの最新バージョン「Monarch(モナーク) 1.5」を提供開始した。パブリッククラウドサービス「Amazon Web Services(AWS)」での運用統合に対応した監視機能を追加し、画面の視認性・操作性やパフォーマンスを改善した。


近年、企業のITシステムは、オンプレミス、プライベートクラウド、パブリッククラウドを適材適所で組み合わせて利用する「ハイブリッドクラウド」環境が主流になりつつある。しかし、データが複数の場所に存在するハイブリッドクラウド環境では、運用担当者はそれぞれに監視システムを導入し、運用管理する必要があった。

2016年に次世代監視システムとしてリリースされたMonarchは、マルチテナント対応機能やダッシュボード機能、監視テンプレート、障害のメール通知、レポート加工用のデータ出力などの運用者の負担を軽減する機能、統合監視として必要な機能などを備えた監視システム。

今回、AWSイベント連携対応、画面の視認性・操作性を拡充している。具体的には、「Amazon EC2 Auto Scaling」や「Amazon CloudWatch」などAWS内の機能で検出した各種アラートと連携し、AWS上の異常をイベントとして検知できるようになった。

また、アラートを管理するための監視テンプレートも搭載。これにより、オンプレミスとクラウドを連携したシステム全体の統合監視が従来よりも簡単に素早く対応できるという。さらに監視対象機器からの収集情報を元に自動的に監視対象機器の種別アイコンの割り当てを実行できる。サーバやネットワーク機器の種類だけでなく、サーバのOS種類やネットワーク機器の対象レイヤまで画面上から一目で把握することを可能にした。

加えて、導入先企業での実際の運用結果をもとに、操作性、運用容易性、安定性、パフォーマンスなどに関する多数の改善を含んでいると同社は説明する。