金融機関のパブリッククラウド導入一元的に支援、NTTデータ

NTTデータは、金融機関が安心・安全にAWSやAzureなどのパブリッククラウドを活用するためのソリューション「A-gate」を提供開始した。A-gateは、2つのサービス「マネージドCCoE」と「共同利用型パブリッククラウド共通基盤」により、金融機関のパブリッククラウド導入時の検討から導入後の運用までを一元的に支援する。


近年、様々な業種においてパブリッククラウドの活用が進められる中、金融機関においてもその流れが加速している。しかし、パブリッククラウドを利用することは、その高い自由度や利便性を享受できる反面、セキュリティリスクを始めとした従来とは異なる新しい脅威と向き合わなければならないことを意味する。安心・安全に活用していくためにはその脅威を正しく理解し、コントロールしていくための専門的な知識と技術が不可欠だ。

これまでNTTデータは、パブリッククラウドの導入に向けたコンサルティングや、セキュアに利用するための仕組みの検討・構築を実施してきた。こうした実績で培ったノウハウを活用し、金融機関の安心・安全なパブリッククラウドの活用を支援するため、今回A-gateを提供開始することにしたと説明する。

A-gateは、パブリッククラウドの導入の検討から運用までを一元的に支援するサービスです。金融機関は本サービスを利用することで、専門的な知識を持った組織やセキュアに利用するための基盤を自前で確立・維持することなく、パブリッククラウドの高い自由度や利便性を享受できるという。

マネージドCCoEでは、パブリッククラウドの本格導入に向けたスタートアップコンサル、各種ガイドラインやデザインパターンの制定・維持、クラウドベンダーからの複雑な請求の代行など、パブリッククラウドの活用に伴い必要になるCCoEの役割をNTTデータが代行する。

共同利用型パブリッククラウド共通基盤は、閉域網を経由したパブリッククラウドへの接続経路、パブリッククラウド上の各種権限の適切な設計・割当て、セキュリティルールから逸脱した構成変更の自動検知・修復機能など、パブリッククラウドを安全に利用するための基盤をサービスとして提供する。金融機関向けの堅牢性を有するシステム基盤として実績のある「OpenCanvas」や専用線として既設の「eBネットワークサービス」を利用することで、費用を抑えながら高いセキュリティを確保するという。

今後NTTデータは金融機関を中心にサービスを展開し、5年間で累計50億円の売り上げ達成を目指す。