IoT技術を活用したヘルメットマウント型ウェアラブルデバイス

クオリカは、IoT(モノのインターネット)技術を活用したヘルメットマウント型ウェアラブルデバイス「iBowQube(アイボウキューブ)」を2018年11月に販売開始することを発表した。作業現場の生産性向上と安全管理強化を支援する。


クオリカでは、2017年5月より製造業をはじめとする作業現場で使用するヘルメットマウント型ウェアラブルデバイスの企画開発を進めてきた。iBowQubeは、アタッチメントとしてヘルメットに装着し、カメラ・マイクなど電子機器をハンズフリーの音声発話で操作し、「コミュニケーション機能」「安全管理機能」「ナビゲーション機能」を利用できるサービス。2018年11月にVer1.0として「コミュニケーション機能」と「安全管理機能」を、2019年秋頃にVer2.0「ナビゲーション機能」のリリースを予定している。

コミュニケーション機能では、現場の作業者と事務所の管理者との間で、管理者からの素早い状況判断や指示を仰いだり、現場に居なくとも、作業結果の確認が共有できる。また、安全管理機能では、現場からの心拍データ、環境データなど情報を収集し、作業者自身が体調と現場環境を把握したり、管理者が現地の環境を定量的に把握したりすることを支援する。

クオリカでは、製造業の顧客から保守業務など現場作業者がPCやタブレットを使ってマニュアルや図面を見ているが、「両手がふさがり作業効率が落ちる」といった現場の課題を聞いた。また、管理者側では現場作業者からの報告差異や、管理者自身が現場に出向かなければならずその移動時間が足かせになるなどの課題があることが分かった。

そこで、同社は自社が保有するIoT技術を活用して現場作業者がハンズフリーで使えるウェアラブルデバイスの開発に着手したと説明する。